診断士の小話

選んだものを正解にしていく力

あけましておめでとうございます。
といってももう1月も終盤になってしまい遅い更新になってしまいましたが…

2023年は2月からパリ流ファッションスタイル診断をはじめることができ、
診断を通していく中で色んなお悩みに直面したり、伝えたいことをどう伝えていくか、よりわかりやすくより診断した方の人生が良くなるようにするにはどうすればいいのか、どういった資料作りをすればいいのか、どういった結果の出した方をすればいいのか、試行錯誤しながら考えた1年でした。

これまで診断経験もない中のスタートでしたので、まだまだ伸びしろがある故に言い回しやお伝えの仕方で反省・後悔をすることもお恥ずかしながら多くありました。それでも、たくさんの素敵な魅力の方とお会いすることができ、大切な診断をお任せいただけたことをとても嬉しく思います。

また今年も、知識はアップデートしつつ、たくさんの事を学び、必要とされる方にとってお力になれば幸いです。

さて、新年最初の記事はタイトルの通り
「選んだものを正解にしていく力」
です。

これは私がサービスをするにあたってパリ流ファッションスタイル診断という診断を選んだ理由でもあります。

パリ流ファッションスタイル診断では「そのスタイルになりやすい”アイテム”」「そのスタイルになりやすい”いくつかの特徴”はあれど
最終的な出来上がりが結果に影響してきます。

同じアイテムを使っていてもコーディネート次第では別の印象になる。
同じコーディネートでも、着る人によって印象が変わってくる。

これは今までイメージコンサルティングを受けるにあたって
「ある程度選ぶアイテムに正解がある」ような診断を受けてきた私にとってはとても衝撃的で、そして同時にとても納得する診断でした。

服の要素を読み、自分がそのアイテムを身に着けた際にどういう印象に見えるのか。
そしてその自分が身に着けた時の印象とメッセージを自分がどこまで良しとするのか。

診断である以上、結果は必ず出すのですが
結果通りにするものではなく、魅せたい自分によっては取り入れていって良いのだと思える診断であり、日常生活としてとても服選びがしやすくなりました。

例えばなのですが、私(ロマンティック⇔エレガント)の場合
スポーティーは遠出をするような印象になってしまう(オシャレというよりは何かスポーティーなものを着なければいけないTPOだというメッセージになる)ため、一番最初に外れたスタイルになります。が、逆に言えば遠出するスタイルの時には取り入れを全然します。
ただ、キャップを選ぶにしても、ロマンティックなので可憐な印象になるよう薄ピンクの色を選び、エレガントがやや大人っぽいスタイルなため、子どもっぽくなりすぎないようにロゴが入ってるようなものよりはロゴもなにもはいっていないものだったりややつばが広めのものを選ぶなど、自分の要素から考えられる似合わせも意識します。

シックは「直線すぎる。怖くなってしまう」という理由で外されています。
が、これも逆にいえば怖い印象になってOKな場面があれば取り入れることがあります。
雑な扱いをお店にされてしまった!もう許せない!クレーム言いに行く!みたいなことが万が一あれば全身全部シュっとしたお洋服を着るかもしれません。(「カッコいい印象にしたいから」でシックを着てもカッコいい印象にはならないため、日常でオシャレとして着ることはあまりないかもしれませんが…)

日常としては、全身鏡でコーデを確認した際「ちょっと落ち着きすぎるかも…」といったときにはロマンティック要素のあるものを足し、エレガント要素を引いたりしますし、逆に「ちょっと可愛すぎたかも…」となった際にはエレガント要素のあるものを足したりロマンティック要素のあるものを引いたりして、比較的手持ちのアイテムであればどんなアイテムの選び方をしても全身で見た際に違和感を感じたら、靴やイヤリングのパっとすぐに変えられるもので「似合う」の調整がしやすくなりました。

もちろんあまりにも特定のスタイルのメッセージ性が強すぎるアイテムというのは、取り入れるのが難しくなりやすい面はありますが
それでも、物を選ぶ際に「これは着れる」「これは着れない」といった正解を探していく方法ではなく
「こうして組み合わせたら着れる」「こういうヘアスタイルとメイクでなら素敵になるかも」「こういう場面に着ていきたいな」という自分で正解にしていく方向でのお洋服選びができるようになったことは私の人生にとっては大きなゆとりとなったことは確かです。

また日常の中ではロマンティック⇔エレガントに着地することだけが正解ではありません。

家の中ではカジュアルスタイルの中でもまだ比較的近かったナチュラルを入れ、ロマンティックナチュラルを意識することもあれば
よりかっちり少しシュっと魅せたい場合はまだ比較的スっとした印象の中でも近かったクラシックを意識することもあります。
特に私は前に別の記事でも少し触れましたが、セクシーの雰囲気を好む傾向があるのでよくセクシー要素も日常でのお洋服やメイクとして取り入れます。

どう過ごす時間なのか、どういう自分に魅せたいのか、どういう自分に見せた方が有利になる場面なのか

自分の中で考え、自分の中で選んだものを正解にしていく。
人生を自分らしく楽しんでいくためには、お洋服だけではなく必要なことだと感じます。

現在提案書の最後のページにお付けしていますが
ご自身が生きていくにあたってどう生きていきたいか、どう見られたいか・見られたくないかを定期的に見つめ直し、是非生きやすいように変えていってください。
もしその変えた結果が結果通りじゃなくても構いません。
あくまで提案書は私個人、1人の診断士の見え方の1つの提案であってあなたの正解ではないのですから。

これからいつだって楽しんでいける人生
選ぶ力、選んだものを自分で正解にする力を考えるきっかけになれば嬉しいです。

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