こうしたイメージコンサルティングを行っていると「服」を提案することが多いのですが、今回は「髪」に注目していきます。
パーソナルカラーで似合いやすい髪の毛のカラーや
骨格によっては髪の毛を伸ばしにくいと感じる・逆に伸ばさないと違和感に繋がりやすいという方もいらっしゃると思いますが、ここでは一般的な傾向による全体像のお話としてご覧ください。
ヘア“スタイル”はスタイルを作る上で重要
現在は新規受付を停止していますが、
行っていたパリ流ファッションスタイル診断では、資料にて外見の特徴に似合う、だけではなく生活スタイルや表情・所作なども考慮してヘアスタイルもページとして設けております。
というのも「ヘア”スタイル”」というようにやはり髪の毛もスタイルを作り上げる大きな要素の1つだからというのが大きいです。
髪の毛は顔周りの要素かつ、全体のシルエットにも関わるパーツ故に、全体的な印象を作る上で影響力も大きいのです。
例えばですが

上記の画像をみて「どちらが優雅なお嬢様っぽいですか?」と聞くと、多くの人がロングヘアの方、と答えるのではないでしょうか。
顔が描かれていなくてもそう感じるのは、髪型そのものが強い印象を持つからです。
当然、髪型が違えば、同じ服を着た際にも仕上がりに差が出ます。

左の方がレディな印象、右の方がボーイッシュな印象を抱きやすいかと思います。
ヘアスタイルは髪型だけではなく、ヘアカラーも要素として存在します。

自然で暗色の色は落ち着いた印象に。
明るく赤みがあればアクティブで華やかに。
青い髪色は個性が強くクールな印象にもなります。
「なんだか服がしっくりこない…」という時、実は髪が原因ということも少なくありません。
お顔の要素と違ってもヘアスタイルで印象は変わる
髪型は顔の特徴を補ったり反映したりするものです。
どれだけ曲線的で柔らかいお顔の人でもショートカットにするとボーイッシュな要素にもなりやすく
ロングヘアの時と比べると、ボーダーTシャツのようなカジュアルなアイテムが着やすくなったり
逆に女性らしいものをより服で足さないとただの垢抜けない男の子っぽい女性、となってしまうこともよくなります

逆も然りでどれだけ直線的なお顔立ちの方でも、ロングヘアで巻きを入れることで女性らしい印象に寄りやすいということもございます。

つまり「似合う」だけではなく、「なりたい自分」に寄せる工夫としてヘアスタイルを考える、ということも理想がある方には必要になってくるのです。
“似合う”は工夫できる

ここで勘違いしないでほしいのが、「ショートはボーイッシュになるからボーイッシュになりたくない私はショートは無理かも」という話ではない、ということです。
もちろんショートヘアは短いぶん、曲線シルエットを作りやすいロングヘアに比べると女性らしさを出しにくい長さではありますが
前髪をパッツンと直線的にはせず、曲線的に流す。
ランダムな毛先にするのではなく、一定の方向でまとめて統一感を出す。
質感として艶が出るようにオイルなどを使ってまとめる
といった工夫やカットで女性らしく、エレガントな印象のショートヘアになりやすくなります。
長さ以外にも
今回はパっと見でもわかりやすいヘアカラーと、曲線的・直線的なショートヘア・ロングヘアを中心にお話しましたが、他にも
・ショートの方が若々しく、ロングの方が大人っぽく見えやすい
・ベリーショートは個性的な印象にもなりやすい
・ハイトーンのヘアカラーも個性的な印象になりやすく、暗色は落ち着いた印象になりやすい
・毛束がまとまっているほうが洗練された印象に見えやすい
・逆にランダムな毛流れはラフな印象や遊びのある小粋な印象を生みやすい
・マットな方がナチュラルで落ち着いた印象に見えやすい
・艶があると手入れされた印象になりやすい
・巻きの具合も大きく巻くとボリューミーになりやすく華やかな印象になりやすい
・内巻きは柔らかい印象、外巻きは動きがある華やかさや活発さに繋がる印象になりやすい
・前髪はあったほうが若々しい、ないほうが大人っぽい印象になりやすい
・前髪があると目元を強調することがある
などの傾向があります。
最初にお伝えしたように、身体的な特徴からこういった髪型は難しい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、理想に近づくためのヒントとして髪を変えていくのは大きな武器になります。
いきなり切る、頑張って伸ばす、というのも難しいことがあるので、好きな服がしっくりこない時、是非ヘアアレンジから取り入れてみるのをおすすめします。